ミサキは、焦った表情でマサトに問い返した。
「は? え……? 倉庫って? ど、どこ……の?」
「陸部……の……」
マサトの言葉に、ミサキの顔から血の気が引いていく。その瞳は大きく見開かれ、唇が震えていた。
「え……!? み、見ちゃったの……!?」
力が抜けたように肩を落とし、ミサキは愕然とした表情で聞いてきた。その声は、震えていてか細い。
「ミサキを待つのに陸部の倉庫の中で、スマホは持ち込みが禁止されてるから隠れてゲームして待ってたら、先輩とミサキが入ってきた……」
「……そ、そっか……見られてたのか……最悪! ……わたしの人生……終わった……!! で……なに……?」
ミサキは目を逸らし、マサトから距離を取るようにベッドの上で少しずつ後退した。顔色は、マサトよりも悪いんじゃないかと思うほど青ざめている。
「先輩と付き合ってるのか?」
これが、今、マサトが絶対に知りたい情報だった。もし付き合っていたのなら、俺が口出しする余地はない。話は、そこで終了だ。そして、もうミサキとは二度と会いたくない。いや、会えない。
明日からの迎えも、もう断ろう。そう心に決め、マサトはミサキの返事を待った。
ミサキは俯いたままだったが、強い口調で言った。
「……付き合ってるわけ無いじゃん!!」
付き合っていないのは、先輩に「好きな人がいる」とハッキリ言っていたから分かっていた。マサトは、ただ確認のために聞いたのだ。
「付き合ってなくてエッチしてるのか?」
これも重要な情報だった。もし付き合っていなくても、ミサキが好きでエッチを許しているのかもしれない。あるいは、セックスフレンドという可能性もある。
「見てたなら分かるでしょ……無理やりだって……」
ミサキはそう言って、涙声になった。その言葉に、マサトは思わず反論してしまう。
「でも、ミサキが抵抗しないっておかしいだろ?」
その言葉は、マサト自身にも向けられていた。ミサキは、さらに声を震わせる。
「初めは抵抗してたし……力で勝てるわけ無いじゃん。それに、妹の好きな人のお兄ちゃんだし……騒ぎにしたくなくて……」
ミサキの言葉に、マサトは混乱した。
「だったら、騒ぎにしなくても行かなければ良かったんじゃないの?」
「……その……昨日さ……スマホで写真を撮られちゃってさ……来なきゃ皆に送るって言われて、仕方なくって感じかな……はぁ……」
ミサキの顔から、再び血の気が引いていく。その瞳には、絶望と恐怖の色が浮かんでいた。マサトは、静かに、そして改めて尋ねた。
「ミサキは嫌なんだな?」
ミサキは、顔を上げ、マサトの目を真っ直ぐに見つめた。涙が、その瞳から溢れ出している。
「当たり前じゃん……嫌だよ、最悪だし……」
こんな状況だけど……。
ミサキも「好きな人」って言ってくれてた。もしかしたら、こんな状況だからこそ、正直に言えたのかもしれない。普段の元気なミサキなら、照れて絶対に言えなかっただろう。
もちろん、他の男とエッチしているところを見てしまって、ショックは大きい。でも、それはミサキの意思じゃなかった。俺のことを好きだと思ってくれているなら、俺はミサキと付き合いたい。詳しい話は、落ち着いてから後で聞けばいい。
「なぁ〜俺と付き合わないか?」
マサトの言葉に、ミサキは驚いたように顔を上げた。その瞳には、まだ涙が浮かんでいる。
「は? 何いってんの? 他の男とエッチしたんだよ? これからもされるかもしれないし……」
ミサキはそう言って、再び顔を俯かせた。
「で……俺のことは嫌か? 付き合いたくないか?」
マサトは、ミサキの返事を待った。少しの沈黙の後、ミサキは震える声で答える。
「……付き合いたい……! ずっと好きだったし……マサトが良ければお願い……したい。」
やった!ミサキと付き合える!マサトは、嬉しさで胸がいっぱいになった。
「よし。じゃあ明日、二人で先輩に会いに行くか!」
マサトは立ち上がり、ミサキの手を掴もうとした。しかし、ミサキはハッとしたように顔を上げ、マサトの手を振り払う。
「は? マサト弱いし……マサトが来たらボコボコにされるって……」
ミサキは俯き、暗い表情でマサトの方を心配そうに見つめてきた。その瞳は、恐怖に揺れているようだった。
ミサキの言葉に、マサトは不安を打ち消すように、明るく振る舞った。
「ん〜、たぶん……大丈夫じゃない? 俺、秘策あるし……」
「え? なに? どんな?」
「秘策」という言葉に反応し、ミサキの顔色がみるみるうちに元に戻った。嬉しそうな表情でマサトにじりじりと近づいてくる。肩が触れ合いそうな距離まで近づくと、ミサキはキラキラした瞳でマサトを見つめた。
「後で話すよ。それより……今日は、泊まってくか?」
マサトは、まだ色々聞きたいこともあったし、せっかく付き合えることになったのだから、ミサキと一緒にいたいと思った。
「は? う、うん。……別に良いけど……お泊りセット持ってきてないよ?」
「そのお泊りセット、うちに置きっ放しだぞ」
「へ? あぁ……去年に泊まりに来た時のやつか〜。ここにあったのか!」
ミサキは驚いたように目を丸くしている。その様子を見て、マサトの心にまた疑念が湧き上がってきた。
「へぇ〜……ミサキ、そんなに泊まり歩いてるんだ……? 先輩の他にも、そんな関係の人がいるのか?」
「ばかぁ……いるわけ無いでしょ……女の子の家だってのっ」
ミサキは頬を赤く染め、ぷんぷんと怒ったように言った。その言葉に、マサトは少しだけ安堵した。
「そっか、安心した……」
マサトの言葉を聞いて、ミサキはホッとしたように微笑み、ベッドに横になった。
ミサキが横になったのを見て、マサトは冷静になるように自分に言い聞かせた。
「な〜泊まるなら親に連絡しないとだろ? 心配するぞ〜」
マサトがそう言うと、ミサキはベッドから体を起こし、悪戯っぽい笑顔を見せた。
「マサトのスマホ貸して〜。マサトといるってわかると、ママが安心するし。一番確実だよっ」
ミサキの母親のスマホには、俺のスマホの番号もLINEも登録されている。小学校の頃、スマホを手に入れたばかりで浮かれていた俺が、ミサキの家に遊びに行った時に、彼女の母親に色々と登録されてしまったのだ。
は? 逆に不安になるだろ!?
俺、男なんだけど? どうして娘が男の家に泊まるのに安心するんだよ? 普通、許可するにしても色々と確認したくなるだろ……。うちの親に確認したり、面倒になると思うんだけど? ミサキさん? マサトはミサキの言葉に、呆然としながらも、どうすればいいか分からず立ち尽くした。
マサトは、信じられない気持ちでミサキに尋ねた。
「え? 逆に不安になるんじゃないのか? 俺の家に泊まるって、俺のスマホの番号で俺ってバレるし」
ミサキは、そんなマサトの戸惑いなど気にせず、当然のように答えた。
「ん〜……マサトは、うちの両親に信用あるし大丈夫だよ? 去年も泊まってるしさ〜」
その言葉に、マサトは慌てて反論した。
「去年って……他にも友達が大勢で泊まって、ミサキは客室で寝てただろ」
しかし、ミサキは聞く耳を持たない。
「大丈夫だってっ! 何も言われないと思うけど? まあ、もしなにか言われたら、マサトと付き合うことになって結婚するって言うし」
その言葉に、マサトは呆れてしまった。
「は? 付き合う結婚するは別に言っても良いけど……そのつもりだし、それで納得するわけないだろ」
ミサキは自信満々に微笑んだ。
「納得すると思うよ……うちでマサトは人気あるし。ママがよく『マサトくんと結婚ができたら良いのにね〜』って言ってるくらいだし」
「……そうなんだ……じゃあ、ミサキに任せる。俺は詳しく分からないし」
マサトは、戸惑いながらもミサキにスマホを渡した。ミサキは慣れた手つきで母親に連絡し、あっさりと許可が取れた。
「良いって〜! やった! えへへ……♪」
ミサキは嬉しそうに飛び跳ね、マサトのスマホを返してきた。マサトは、その信じられない展開に、ただ立ち尽くすことしかできなかった。
ミサキはドヤ顔でマサトを見てきた。しかし、その表情はすぐに曇り、俯くようにして言った。
「ねぇ〜、お風呂入りたい……体が気持ち悪い……早く洗い流したいんだけど……体が気持ち悪くて……」
あ、そっか……。マサトは、あの倉庫での出来事を思い出し、胸が締め付けられるような痛みを感じた。そりゃそうだよな。あんなことがあった後だ。
「すぐに用意してくるわ。もうちょい待ってて」
マサトはそう言って、急いで風呂の準備を始めた。
「は〜い♪ ありがとね〜」
ミサキの明るい声が聞こえる。マサトは風呂の準備を終えて部屋に戻ると、ミサキのお泊りセットが入ったバッグを渡した。ミサキは中身を確認し始める。去年のものだから、サイズは大丈夫だと思う。もしダメでも、俺のTシャツやジャージもあるしな……。
あ、下着は……どうしよ……?
マサトは焦った。下着だけはさすがに貸せない。買いに行けばいいのか? でも、俺のお小遣いで買えるかな……高いのかな……?
「うわぁ〜懐かしい……可愛いパジャマ……うわっ! パンツも可愛い……ほら〜見てみて〜」
ミサキは、そう言って、可愛らしい柄の少し幼さを感じる綿のパンツをマサトに見せてきた。
可愛いとは思うけど、なんて反応すれば良いんだよ……。
マサトは、戸惑いと苛立ちを感じながら、どうしていいか分からず、ただミサキを見つめることしかできなかった。
ミサキが風呂に入りに行き、マサトは一人ベッドの上でゲームをしていた。しばらくして、扉が開き、ミサキが部屋に入ってきた。去年のものだという、可愛らしいパジャマに身を包んでいる。
「どう? 可愛いでしょ〜? 最近はTシャツにハーフパンツだから、久しぶりのパジャマ嬉しいかなぁ♪」
ミサキはくるりと一回転し、マサトにその姿を見せる。そのパジャマからは、洗剤の優しい香りに混じって、確かに俺の家の匂いがした。
「それに、このパジャマ、マサトの家の匂いがする〜。良い匂いっ♪ 洗ってくれてあるんだ?うれし〜」
嬉しそうにはしゃぐミサキに、マサトは少し照れながら言った。
「多分、俺の母親だろ〜」
「ママに感謝だねっ。今日は落ち着いて寝れる♪」
そう言って、ミサキはマサトの隣に腰掛けた。
「ねぇ〜、可愛いだろ〜? なぁー♪ 返事まだ聞いてないぞ〜? ねぇ〜ってばぁ〜」
ミサキは、マサトの腕を小突いて、返事を催促する。マサトは、戸惑いながらも、その可愛らしい姿に、少しだけ心が揺れるのを感じた。
「もー、起きないんだから……」 ミサキは、仕方ないなぁという顔をしながらも、そっとマサトの額に自分の額をくっつけた。そして、彼の唇にそっと自身の唇を重ねる。昨日のキスの名残が、まだ甘く舌に残っている気がした。「ん……ミサキ……」 マサトの口から、掠れた声が漏れる。ゆっくりと瞼が持ち上がり、ぼんやりとした視線がミサキを捉えた。「おはよう、マサトくんっ!」 ミサキが満面の笑みで言うと、マサトはまだ覚醒しきらない頭で、にへらと笑った。「おはよ……って、また来たのかよ……」 呆れたような、それでいて嬉しそうなその声に、ミサキは心の中で「作戦成功!」と小さくガッツポーズをした。「だってもう、マサトくんがいないと寂しいんだもん」 ミサキは、そのままマサトの胸にダイブするように抱きついた。二人の体が密着し、お互いの温もりを感じる。マサトの腕が、自然とミサキの背中に回された。「ったく……俺も寝不足なんだよ」 そう言いながらも、マサトの声はどこか甘い響きを含んでいた。彼はミサキの髪に顔を埋め、深く息を吸い込む。「ん……ミサキの匂い、落ち着くな」「マサトくんも……良い匂い……」 ミサキは、マサトの胸元でゴロゴロと甘える。その仕草に、マサトの腕の力がさらに強くなった。二人の間には、昨日から始まったばかりの恋人同士の、甘く柔らかな空気が満ちていた。 翌朝、ミサキは朝から学校に行くのが楽しみで仕方なかった。少し早くマサトの家に迎えに行くと、いつも通り眠そうな顔で玄関に出てきた。ミサキはそんなマサトの頬に、おはようのキスを落とした。 「ん、んんー……」 マサトは、恥ずかしそうに目を擦り、ようやく目が覚めたようだった。ミサキは、そんな彼の様子が可愛くて、思わず「あはは」と笑ってしまった。「ご機嫌だな〜」 マサトは、まだ少し眠たそうにしながらも、ミサキの様子に気づき、くしゃっと笑った。「そりゃ……マサトくんと会えるからねっ♪」 ミサキは、そう言ってマ
落ち着きを取り戻すと、ミサキは背負っていたリュックから、丁寧に包まれた手作りのお弁当を取り出した。色とりどりの具材が詰められたそれは、開けた瞬間にふわりと甘い香りをあたりに漂わせた。「お、お弁当……?」 マサトは、その香りに誘われるように、ミサキの隣で目を輝かせた。驚きに目を見開き、まじまじとミサキが差し出したお弁当箱を見つめる。「これ……ミサキが作ったのか!?」 彼の声には、驚きと、信じられないといった感情が入り混じっていた。ミサキは、そんなマサトの反応を見て、心の中で「やった!」とガッツポーズをした。彼の喜ぶ顔が見たかったのだ。「ふっふーん! 朝早くから起きてお弁当をマサトくんの為に作ったんだからね!」 ミサキは、胸を張ってマサトを強調した。「いやー、てっきりラーメンとかしか作れないかと思ってたからすげーや」 マサトは、感心したようにそう言った。「ちょ、あの時は、材料がなかったからって言ったでしょー!もうー」 ミサキは、ぷくりと頬を膨らませた。 その後、二人は秘密基地の木に登った。子どもの頃は広々と感じたその場所も、体が大きく育った今では、二人が身を寄せ合うとぎゅうぎゅう詰めになるほどだった。しかし、それがかえって心地良く、触れ合う肩や腕から伝わる互いの体温が、二人の距離をいっそう縮めた。木々の葉が頭上を覆い、差し込む木漏れ日が秘密めいた光の粒となって、彼らの周りをきらきらと照らしている。 秘密基地の中で、ミサキとマサトは昔話に花を咲かせた。木々の葉が頭上を覆い、差し込む木漏れ日が秘密めいた光の粒となって、彼らの周りをきらきらと照らしている。ひんやりとした土の匂いが、二人の幼い頃の記憶を呼び覚ますようだった。「なあ、ミサキ。覚えてるか? あの時、お前、ドングリ集めて『お宝!』って言って、この地面に埋めたがってたよな」 マサトが楽しそうに言うと、ミサキは頬を染めて、マサトの肩を軽く叩いた。「もう! そんな恥ずかしいこと、言わないでよ!」「あはは、でも
「ミサキ!! 出ちゃう……」 マサトくんの切羽詰まった声が、わたしの耳元で響く。奥を突き上げられるたびに、快感の波が押し寄せ、わたしは彼のモノを締め付けた。「う、うん……なかでいっぱい……だして……」 わたしも同じ気持ちだった。彼の熱いモノがわたしの中で広がっていくのを感じ、全身がとろけるような幸せに満たされていく。背中に回されたマサトくんの腕に力がこもり、わたしは彼の体温を肌で感じながら、その温かい感覚を全身で受け止めていた。 お互いに絶頂の余韻で仰向けになり、二人でぼんやりと空を眺めていると、復活したマサトくんが、いたずらっ子っぽい顔をしてわたしの胸を触ってきた。「んっ……」 彼はわたしの反応を面白がるように、指先で優しく乳首をなぞる。ぞわりとした快感が全身を駆け巡り、わたしは思わず身体を震わせた。「ちょっと見ても良いか?」 マサトくんの問いかけに、わたしは嬉しさと照れが入り混じった表情で答えた。「えぇーちょっとなのかなー? さっき……いっぱい吸ってたよね? もおー」 彼はわたしの薄水色のTシャツを再びまくり上げ、スポブラを優しく捲り上げた。露わになったピンク色の小さな乳首を、マサトくんは嬉しそうに見つめている。そして、興奮したようにまた乳首を吸い始めた。もう少し待ってて……たぶん、もう少し大きくなると思うからと、申し訳ない気持ちになってしまう。 吸われるたびにゾクゾクと気持ち良くて、わたしは内ももをモジモジさせてしまう。「んんっ、あ、ひゃぁ……」 甘い声が、抑えきれずに漏れ出した。マサトくんはそんなわたしの反応を愛おしそうに見つめながら、さらに深く吸い上げる。熱い舌が乳首を舐め回し、時折、甘噛みされるたびに、身体の芯から痺れるような快感が走った。「ん、ひぅ……まさと、くん…
くちゅり……と、マサトくんのモノがわたしのアソコへ触れると、甘い快感が襲ってきて、ビクンッと身体が反応し、声が出てしまう。彼の熱いものが、わたしの敏感なクリトリスを擦り、じんわりと濡れていく感覚に、わたしは思わず息をのんだ。「ひゃっ、んんっ……」 そのままにゅぅぅと、じんわりと熱いものが深く入ってくると、再び全身を駆け巡る快感と、彼との繋がりを感じる幸せな気分に、わたしは身体を震わせた。中は彼の熱で満たされ、わたしの内壁をゆっくりと押し広げていく。「ん、あ……っ、ま、さとくん……っ」 わたしが甘く囁くと、彼はわたしの髪をそっと撫で、優しく微笑んだ。その眼差しは、情欲に濡れながらも、深い愛に満ちている。「好きだよ……」 彼の言葉に、わたしは胸がいっぱいになった。彼に抱きしめられたまま、わたしは彼の首筋にそっと顔を埋める。汗ばんだ肌の匂いと、彼の熱い体温が心地よかった。「ん、んん……っ、マサトくん、っ、わたしも……」 マサトくんは、わたしの身体をゆっくりと奥まで満たしていく。激しい動きではないけれど、その一つ一つに彼の愛がこもっているようで、わたしは全身を快感に震わせた。「は、ひゅう……っ、あっ……う、ん……」 彼の大きな手が、わたしの太ももを優しく撫でる。その温かさが、わたしをさらに溶かしていくようだった。「ごめんね、無理させてない? もし痛かったら、すぐに言ってね」 彼の優しい言葉に、わたしは首を振って応えた。「大丈夫、っ……! 全然、痛くない……っ。むしろ、マサトくんの愛が、すごく気持ちいいから……っ」 わたしの言葉に、マサトくんは嬉しそうに微笑んだ。そして、二人の愛を確かめ合う
ミサキは、内ももをモジモジさせながら、頬を赤くしていた。「ん……? もしかしてトイレか?」 マサトは、ミサキの様子に気づいて首を傾げた。「はぁー? ち、違うしっ」 ミサキは、思わず語気を強めた。余計に顔が赤くなった気がした。「そうか? なんだかモジモジしてるからさ……」 マサトは、不思議そうな顔でミサキを見つめる。ミサキは意を決し、俯きがちに尋ねた。「……わたしを見て……興奮しちゃった?」 思い切って聞いてみたものの、心臓がバクバクと音を立てるのが聞こえるようだった。「……ま、まあ。そりゃ……好きな人のパンツをみたら、ふつう興奮するだろ」 マサトは、少し顔を赤らめながらも正直に答えた。それを聞いて、ミサキはほっと安心した。「ふぅーん、わたしを見て興奮しちゃったんだー! マサトくんの、えっちぃ~」 ミサキは、からかうようにマサトを見上げて言った。 その言葉でマサトが察したようで、そっとミサキを抱きしめてくれた。彼の腕の温もりが心地よい。「……マサトくん……したいのかな……?」 ミサキは、マサトの胸に顔を埋めながら、そっと尋ねた。「え? いいのか? こんなところで」 マサトの声には、迷いがにじむ。「……大切な二人の思い出の場所だし、幸せの思い出を更新したいかな」 ミサキは、そう囁いた。 二人は手を繋ぐどころか、寄り添いながら秘密基地に近寄った。もう我慢できないといった様子で、お互いを見つめ合い、キスを始めた。ちゅぱっ……♡「ん、んっ……はぁ、はぁ……。 んっ、
「……当たり前だろ。ミサキは……彼女なんだし。嫌……なのかよ」 マサトの声には、少しの戸惑いと、ほんの少しの不安が混じっているように聞こえた。嫌なわけないじゃん! ちょっと……確認しただけだもん。恥ずかしくて、ミサキは俯きながら返事をした。「う、嬉しいに決まってるじゃん!」 ミサキがそう返事を返すと、マサトも恥ずかしそうに顔を逸らしながら、嬉しそうにそのまま歩き続けた。繋がれた手のひらから伝わる温もりが、二人の確かな絆を物語っていた。「そういえば公園って、どこの公園に行くの?」 ミサキは、ふと疑問に思い、隣を歩くマサトに尋ねた。「この道で分からないか?」 マサトは、からかうようにミサキの顔を覗き込んだ。「うんぅ~ん……あっ!」 ミサキは、何かを閃いたように声を上げた。「あはは……そう、あの公園だぞ」 マサトが楽しそうに言うと、二人は顔を見合わせて声を揃えた。「「宇宙船の公園!!」」 ミサキとマサトは、満面の笑顔で繋いだ手をぎゅっと握りしめた。 わたしたち二人だけの呼び名だけれど、思い出の公園だ。二人で秘密基地を作った、あの公園か〜。懐かしいな〜♪「今じゃ……マサトくんが船長だねぇー」 ミサキは、マサトを見上げてにっこり笑った。「あはは……良いのか? 船長の座を譲っちゃっても」 マサトは、からかうようにミサキの頭をくしゃっと撫でた。「マサトくんなら……良いかなっ」 ミサキは、照れながらも満面の笑みで答えた。♢宇宙船の公園 公園に入ると、そこは手つかずの自然が残る場所だった。多少整備されている程度で、木々が生い茂り、ひんやりとした空気が心地よい。近くに遊具のあ